デコポン(静岡県)
主な取扱時期 1月中旬~5月上旬
特徴
ヘタのある果梗部が盛り上がっている(「デコ」と呼ぶ)のが特徴で、重さは200~280gくらいです。
甘みが強く、程よく酸味があり、濃厚な味わいです。
果肉は軟らかくジューシーで、香りはポンカンに似ています。
皮はやや厚めですが軟らかいので手で剥くことができ、じょうのう膜(袋)も薄いので、
そのまま手軽に食べられます。
ちなみに、「デコポン」は愛称で、品種名は「不知火(しらぬひ)」といいます。
「デコポン」という名称は、「熊本県果実連」の登録商標で、
全国のJAから出荷される不知火がこの名称を使用できます。
ただし、糖度13度以上・クエン酸1%以下など一定の基準を満たす必要があります。
選び方
皮がきれいなオレンジ色で鮮度があり、ヘタの部分に青みが残っているものを選びましょう。
手に持った時、ズッシリと重さを感じるものの方が果汁を多く含んでいて美味しいです。
また、デコポンは皮が浮きやすいですが、フカフカし過ぎているものは水分が抜けている事があるので
注意してください。
デコが有るものと無いものがありますが、これは栽培状況によるものなので、基本的に味は変わりません。
保存方法
直射日光の当たらない冷暗所で保存しましょう。
状態が良ければ2週間程日持ちしますが、なるべく1週間くらいで食べきりましょう。
冷蔵庫の野菜室で保存する場合は、乾燥を防ぐためにポリ袋などに入れて保存しましょう。
酸味が強い場合は、しばらく置いておくと徐々に酸味が抜けて和らいでいきます。
食べ方
そのまま食べるのはもちろん、ケーキなどのお菓子作りに使用したり、
ゼリーやスムージーにしてもおいしいです。
適度な酸味があるのでジャムにするのも良いでしょう。
効能
風邪予防、高血圧予防、美容効果、がん予防、老化予防
βクリプトキサンチンが多く含まれており、発ガン抑制作用や老化予防に効果が期待されています。
高血圧予防やむくみの解消に期待できるカリウムや、風邪や感染症の予防、抗ストレス作用、
美容効果などに効果が期待できるビタミンCも多く含まれています。
また、じょうのう膜(薄皮、袋部分)には、整腸作用があり便秘やお腹を壊した時に効果があるペクチン、
体内の酸性物質を減少させたり、疲労回復と血をきれいにする働きがあるクエン酸が多く含まれています。